月の影 影の海(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2000年1月14日発売)
3.95
  • (551)
  • (361)
  • (566)
  • (19)
  • (7)
本棚登録 : 2937
感想 : 336
4

十二国記シリーズ2冊目。慶王と慶麒の話。途中、巧国と雁国が関係する。
1冊目に比べて圧倒的にファンタジー要素が強い。陽子が十二国記の世界に飛ばされてから再びケイキに会うまでが長い上に辛かった。楽俊という味方が登場して、下巻からホッとする。
ラノベというには話が重たいが、女子高生が主人公であるために自分の今の年齢で読むには感情移入しにくい。学生時代に読んでいればよかった。以下、あらすじ。

中嶋陽子の通う高校に「ケイキ」と名乗る不思議な出で立ちの男が現れる。ケイキは陽子を一方的に主と呼んで契約させ、そのまま不思議な魔物から庇う様に陽子を連れ去った。
月の影の向こうにあるどこかに向かう途中、襲撃にあって陽子とケイキははぐれてしまう。陽子は巧国で“海客”として追われながらも、体にとりついた賓満「冗祐」の力を借り、渡された剣で魔物と戦い、碧の玉で傷をいやして生き延びる。途中、自分をまどわす青い猿に悩まされながら、人売りのタッキ、他の海客などに出会い、ついに味方である半獣の楽俊に救われる。
楽俊の勧めで“海客”の扱いの良い雁国へ向かう二人。「壁落人」という海客を訪ね、自分がこちらの言葉を理解できることや、ケイキのことを話すうちに、陽子は自分が慶国の王「景王」であることを知る。
楽俊が慶王を守ってくれるよう延台輔に送った書状を見て、延王が陽子を助ける。王の身分を最初は受け入れられない陽子だが、次第に心を開く。慶麒を救い、慶国の偽王「舒栄」の討伐した。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(国内)
感想投稿日 : 2017年7月4日
読了日 : 2017年6月4日
本棚登録日 : 2017年7月4日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする