ブッダが教えた「業(カルマ)」の真実 初期仏教の本

  • 宗教法人日本テーラワーダ仏教協会 (2014年1月13日発売)
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感想 : 4
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ひとつひとつ丁寧に噛み砕いて説明してくれている。そういえばこれは聞いたことがあるなとか、あの言葉の意味はこういうことだったのかと、大変分かりやすい。 例えが凄く上手く、何も知らない状態でもすんなりと読めた。
業のことが難しくて、範囲が広すぎて分からないなと最終的に思ったけど、お釈迦様は業を考えてはいけないと説いているのだった。大体こういうものだと捉えるのみにしておくのが素直に正解だと思えた。
智慧を育てること・生命がなくなる原因の説明にモヤモヤする所があったのと、「慈しみを実践するとケガもしません」の一文には驚いた。
それと、神などの存在をかなり明確に否定して、それらを信じている人や他の宗教をも否定しているように思えるので、その辺の書き方は少し気になる。
自我が錯覚であるというのは耳が痛いなぁ。
散々色々考えてしまったが、シンプルに、悪いことをせず善いことをする、ってのが一番大事なんだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説以外
感想投稿日 : 2017年6月27日
読了日 : 2017年6月27日
本棚登録日 : 2017年6月15日

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