黙って喋って

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2024年1月31日発売)
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本棚登録 : 946
感想 : 25
3

ヒコロヒーさんが書く18編の恋愛小説の短編集。
短編集といっても、短編よりも短い掌編小説となっています。「え?ここで終わり?」と思うくらい、最初は中途半端に終わる印象でした。
ただ、よくよく考えてみると、日常の1ページを切り取っているようで、気持ちが昂った状態から、その後緩やかに冷静な気持ちになっていくまでのワンシーンを読んでいるようでした。そうした意味では、一風変わった恋愛小説の印象でした。そうした空気感の中といった余韻で読んでいる感覚がありました。

2人の会話から見えてくる「恋愛」は、多種多様であり、色んな人がいるんだなあとしみじみ思いました。
男から読んだ印象と女から読んだ印象は、もしかしたら違うかもしれません。
個人的には、それぞれの会話を読んでいると、普通にめんどくさいなと思ってしまいました。

ヒコロヒーさんの視点で見る男女あるいは友達同士の会話は、日常を切り取っていながらも、共感しないまでも、色々観察しているなと思うくらい、様々なパターンの「会話」を紹介していて、独特だなと思いました。

短い小説ばかりなので、比較的読みやすいかと思いますが、それがどう発展するのかという点では、「うーん」と思ってしまいました。
一筋縄ではいかない「恋愛」。覗き見することで思う自分との恋愛の比較。
なかなか難しいなと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2024年2月
感想投稿日 : 2024年2月14日
読了日 : 2024年2月6日
本棚登録日 : 2024年2月6日

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