夏のロケット (文春文庫)

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本棚登録 : 730
レビュー : 83
著者 :
Rocketman3さん 本・雑誌   読み終わった 

映画「月のひつじ」を見た帰り、ロケット関係の作品が読みたくなりっ本屋で見つけた作品。ミステリーの部分よりもロケット製造に重点が置かれているので(当たり前か)、それほど謎めいた展開ではなかったがそれなりに楽しめた。ロケットの技術的な描写が細かく描いてあり、取材の細かさをうかがわせる。作者が日本テレビで科学技術庁担当記者だったというのもストーリーとダブっていてなるほどと思う。プロローグでいきなり火星着陸が始まるのはちょっとカッコいい。純子はぼく(高野)とくっつくのかと思っていたら氷川を追っかけていってしまったのがちょっとしんみりさせる。内容には直接関係ないが、表紙のイラストがちょっと和田誠風でもありよい。20020824


[private]火星に憧れる高校生だったぼくは、現在は新聞社の科学部担当記者。過激派のミサイル爆発事件の取材で同期の女性記者を手伝ううち、高校時代の天文部ロケット半の仲間の影に気づく。非合法ロケットの打ち上げと事件は関係があるのか。ライトミステリーの筋立てで宇宙に憑かれた大人の夢と冒険を描いた青春小説。

本書に登場する5人のロケッティア

ぼく(高野):バイキング号の火星着陸にあこがれ宇宙少年に。大学の卒論のテーマは「火星文学の系譜」。卒業後、新聞社入社、現在科学部宇宙担当記者。

北見:体格がよく押しが強い。"僕"を高校天文部ロケット班にひきずりこむ。大学卒業後は一流商社に入社。運命的に宇宙開発事業本部に配属される。

日高:高校ロケット班でのあだ名は「教授」。理論派で独断的。大学では工学部の航空宇宙を専攻。修士課程修了後、宇宙開発事業団の研究者になる。

清水:手先が器用で物作りが好きな職人肌。大学では材料工学を専攻。修士課程修了後、大手特殊金属メーカーの研究者になる。

氷川:容姿端麗な秀才。父親の後をついで医者になると思われていたが、高校卒業後ロックミュージシャンになりミリオンセラーを生む。現在は事務所社長。


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Hotwiredにこんな記事が!

アマチュアグループの開発した宇宙ロケットが発射準備完了
http://www.hotwired.co.jp/news/news/20020829205.html
土屋 旭/infostand

2002年8月29日 1:00pm JT  米国のアマチュア宇宙開発愛好家グループ『民間人宇宙開発チーム<http://www.civilianspace.com/>』(Civilian Space eXploration Team、CSXT)が開発した宇宙ロケット『プリメーラ』(PRIMERA)が、米連邦航空局(FAA)および土地管理局(BLM)から打ち上げの最終許可を得た。9月後半にネバダ砂漠から打ち上げられる。成功すればアマチュア初の宇宙ロケットとなる。

 プリメーラは全長5メートル余り、重量約230キロ。アマチュアが製作したものとしては最もパワフルという。順調に飛べば、15秒でマッハ5を超え、1分半後に宇宙空間に達する。大気圏再突入時に2つに分解し、37キロ離れた地点にパラシュート降下する予定。飛行時間は約10分。安全上の理由で、打ち上げ日時は直前まで公表されない。

 プリメーラは、随所に航空電子工学システムを応用し、追尾システム、イベントタイミング・コンピューター、さらには生中継のカラーテレビ送信機を搭載している。CSXTは、引退したハリウッド・スタントマンや教師、科学者、テレビ技術者、アマチュア無線家、学生ら約30人の熱狂的な宇宙愛好家のグループで、アマチュア製作のロケットを世界で初めて打ち上げることを目的とする。

 元ドラッグレーススターでチームリーダーを務めるカイ・ミケルソン氏は、「素晴らしいチームが数年かけて製作したロケットの打ち上げ準備が完了した。世界で25チームほどが同様に宇宙を目指しているが、われわれは彼らをリードしている」と話している。[/private]

レビュー投稿日
2018年10月15日
読了日
2002年8月
本棚登録日
2018年10月15日
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