先に小説を読んでいたので最初のほうはその違いにはとまどったが、淡々とした演出で進んでいき、ちょっと不思議な感じもあって悪くない。
小説からは主人公の設定を持ってきただけで、あとはほぼ映画オリジナルといってもいいだろう。その意味では小説を原作としないほうがかえってよかったのではないだろうか?(まあいろいろと事情があるのだろうけれども)
原作にあったクヒオ大佐のめちゃくちゃな性格や虚言癖に彩られた人生と、それに翻弄される女性たちの哀しみ、彼を支え続けた女性の屈折した内面や欲、などなど、入り組んでいてドロっとした人間関係みたいなものを期待すると、かなり肩透かしを食らうだろう。
だが、それを描こうとしたら2時間にはとても収まらないので、そうしたドロドロしたところを取っ払い、淡々とした演出で見せていく方向に切り替えたのは映画化するということにおいては成功していると思う。
もし小説を読んでいなかったら、これはこれでそれなりに好きな映画かもしれないぞと思い、どういうラストを迎えるのか興味深く観ていた。
のだが、
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DVD
- 感想投稿日 : 2019年2月19日
- 読了日 : 2019年2月4日
- 本棚登録日 : 2019年2月19日
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