男流文学論 (ちくま文庫 う 17-1)

著者 :
  • 筑摩書房 (1997年9月1日発売)
3.70
  • (12)
  • (8)
  • (17)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 223
感想 : 13
3

4.11
けっこう女の子で「男の作家の書く小説に出てくる女の人が、男の都合のいい幻想の塊で読んでいられない」って言う子いるでしょ。自分はけっこうそういうの平気で、むしろ男流作家のほうが読むから、敢えて手にとってみました。ハルキも標的にされてたし!(にしても文庫で920円は高いってーorz)いやまあ、著者の方々のメンツを見ればこーなるだろうと予想してはいたけど、やっぱよってたかってハルキ(だけじゃないけど)のことを男尊女卑のブタ野郎扱いされると泣きたくなります。題材にされてるのが『ノルウェイの森』っていう自分内ハルキランキングのかなり下位作品ってとこがちょっと煮え切らない部分もあるんだけど。これ『スプートニクの恋人』とかだったらかなり違うんじゃないかな。確かにワタナベトオルは真のフェミニストたちから見ればダメダメだろうし。。でもさ、誰もハルキの書く女の人にリアリティなんて求めてないじゃん。あんな詩的な話し方する人たちいないことなんてわかってるよwそれを「直子にリアリティがまったくない」て言われてもなあ。(何故か上野先生は緑ちゃん絶賛だったけどw)支持する読者がバカだって言われてもなぁ;ドラマツルギーの構造解説も求めてないかなぁ。上野先生もいることだし、言ってることは間違ってないと思うよ。でもはっちゃけすぎだよ!!wこれは書かれたほうとしてはたまんないよ〜。ハルキかわいそうじゃん〜。ただでさえそういうの言われるの嫌いなのにさ〜。このひとたちやってるの批評じゃなくて、嫌悪感丸出しにした悪口大会だもん〜。上野先生はちょいちょい学問してるけどさ〜。しかもこんな目立つメンバーでさ〜。まーずいって〜。本にしないで居酒屋の個室でやってくれヨ!笑 これ読んで世間の女の人はスカッとするのかな?ほんとに?おいらなんか悲しくなっちまうけども・・・(誰だよ)大体、文学だって芸術なんだから、嫌いだったら読まなきゃいんだよ!それを「サクセスを求めているだけなのが見えすいている。この関西男(笑)」とか言うな〜ほっとけ〜!特に自分の書いた小説世に出すのって、丸裸で聴衆の前にさらされてるのと同じ感じだと思うんだよ!それにカケラの躊躇なしに石をぶつけまくる先生達!w本人とその読者がかわいそうだろ〜人それぞれの読み方があるんだから、ひとくくりにバカとか言わないでくれ〜うわ〜ん(泣くな) でもハルキやミシマはたまーーにほめられてるとこもあったし、一番たたかれ方が酷かったのは吉行さんとかかなぁ、やっぱ。まぁ、わからないでもないけど、そんなに嫌っちゃう?て感じだ(笑)。結局、一緒にこんな男達嫌いになりましょうって言われてるような気持ちになっちゃうし。。こんなこと言ってアンチフェミニズムととられたら困るが、どんな男だったらこのひとたちは満足するんだろうね〜。読みものとしちゃ確かにエンターテイニングだとは思うけど、先生達がよしとする女流作家の作品を題材にほめちぎるようなほうが断然読みたいわ。てか長いわ自分(°口°)

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 対談
感想投稿日 : 2007年4月18日
本棚登録日 : 2007年4月18日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする