星やどりの声

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年10月29日発売)
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本棚登録 : 1947
感想 : 330
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愛情あふれる両親と三男三女の成長物語。
朝井リョウさんの本は「桐島、部活やめるってよ」しか読んだことがなく、今時の高校生リアルってこんな感じなんだぁ…と思ったものの、ピンとこなかったので他に手が伸びないままだった。
この作品は、若者(と言ってしまうところがもうオバハンなのだが)と一括りにしてしまうには、微妙に異なる年齢の男女の兄妹の心の様子や役割、お互い気づかないうちに成長している内面を行動や言動で上手く描いているなぁと感じた。
お金はなくても兄妹多いっていいな、と思ったが、そのように育つのは現代では奇跡に近い。今時ないような両親の愛情の深さもじわじわとくる。とにかく、ビーフシチューが食べたくなる。
2018.5

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 913日本の小説
感想投稿日 : 2018年5月20日
読了日 : 2018年5月20日
本棚登録日 : 2018年5月17日

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