こいぬとこねこは愉快な仲間 仲良しのふたりが,どんなおもしろい事をしたか

  • 河出書房新社 (1996年1月1日発売)
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本棚登録 : 38
感想 : 11
5

小さな頃に、こういうお話に触れられた子どもは幸せだと思う。

他の方も書いておられたが、私が図書館で借りたのも正確にはこちらの物とは違う、童心社の82年版のもので、まだアナログ印刷だったのか、今のデジタル印刷とは違う濃淡のある文字が、懐かしさと温かみを与えてくれている。

子どもと同じ目線で書かれたこの楽しく平和な物語を読むと、ヨゼフ・チャペックさんが第二次世界大戦の下、ナチスへの抵抗のために強制収容所に入れられ、亡くなったという事実が信じ難く、戦争によってこういったかけがえの無い人たちの未来が奪われたことに憤りを覚えずにはいられない。
生きて、戦後の荒廃した世界に残された子どもたちのために物語を紡いで欲しかった。2020.10.25

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 949その他欧州の文学
感想投稿日 : 2020年10月26日
読了日 : 2020年10月25日
本棚登録日 : 2020年10月18日

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コメント 3件

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2020/10/27

ロニコさん
ナチスに目を付けられる活動をされてました。やっと日本でも読めるようになったので「独裁者のブーツ」も機会があれば是非、、、

ロニコさんのコメント
2020/10/29

猫丸さん、こんばんは^_^

コメントありがとうございます。
「独裁者のブーツ」探してみます!

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2020/10/29

ロニコさん
にゃ〜

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