パワー 下 西のはての年代記Ⅲ (河出文庫)

  • 河出書房新社 (2011年4月5日発売)
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西のはての年代記Ⅲの下巻~バナーの率いる森の心臓に攫われてきたイラードはメルと云う名の妹を連れていたが,バナーから逃れるためにイラードがカヴの部屋に隠れていたことで命を狙われると恐れる周囲が森を出ることを勧めた。行く場所は故郷である水郷地帯しかない。14・5年前に攫われた時の姉と自分の名前だけだったが,すぐに伯母が見つかり,伯父の許へ送られた。水郷では男と女が別れて村を作り,男は狩りや漁で手に入れた水鳥や魚を持って女の許に行き,料理をして貰うのだ。大人の儀式と釣りの腕で認められたガヴは暫く後,自分の力の話を始めるが,伯母が同じ力を持っている事を知り,他の大人に葦の島に連れて行かれる。カヴは偉大なる目になれるという目使いのドロドは麻薬効果のある茸を使って思い出しをさせる。死に掛けているところに伯母が現れ,小さな子を連れて追っ手に迫られつつ二つの川を越えていく姿が見えたという言葉で,自由を求めて旅立つ。預けた金の入った巾着を取り戻そうとクーガの洞窟を訪ねると,クーガは小川の中で半ば白骨化した姿をしていたが,居間となる洞窟には彼の宝の塩箱が置かれ,きちんと巾着も納められていた。クーガを埋葬し,バナーの森を訪ねると,多くの死者を出した戦乱の果てにエトラとカシカは同盟を結び,不足した奴隷を補うために,森の心臓を焼き払い,イラードも連れ去られていた。メルを救い出したカヴィアは大学のある北東のメサンを目指すが,行く先々で吟遊詩人とも云う逃亡奴隷を執拗に追い掛けるエトラの者の噂で持ちきりだ。カヴィアは追っ手がホビーであることを直感し,村や町を避けて二つ目の川を目指す。渡し場近くでホビーを現れるのを見て,慎重に二つ目の川を越える。後ろを向こう岸に着いて振り返ると乗り手を失った馬が溺れかけている姿を見る。メサンに着いた二人は,自由の詩を書いたオレックを訪問し,自由と家と仕事と大学での学生という身分を得る~あれっ,これで終わり?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年2月1日
読了日 : 2013年2月1日
本棚登録日 : 2013年2月1日

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