冬のスフィンクス 長編本格推理 (光文社文庫)

  • 光文社 (2005年1月12日発売)
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本棚登録 : 57
感想 : 6
3

詩的な文章が心地よい、美と狂気の幻想ミステリ。
みずあめのようなねろねろ~っとした文体にのっけられ、現実と夢の世界を、気持ちよく行き来させられてしまう。
一方では、切ない余韻の残る恋愛ミステリでもある。
以下、ネタバレ。






すべてが「自分でまいた種」というのは、感情の逃げ場がなくて悲しいものだ。
「ピグマリオン」がハッピーエンドになれなかったとしたら、こんな感じかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 国内ミステリ
感想投稿日 : 2011年6月6日
読了日 : 2011年6月6日
本棚登録日 : 2010年9月6日

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