鈴木章教授が2010年、ノーベル化学賞を受賞された際のインタビューで「セレンディピティを大切に」というような発言をされたことで、「セレンディピティ」という言葉がちょっと広まった感があります。
世紀の大発見や大発明は、たゆまぬ日々の努力と研鑽からしか産まれないということをこの本を読むと感じさせられます。
そしてそれはそのような日々の中で起きる偶然や失敗によって発見されるということに、「神様の賜物」的な感慨を覚えます。
知らなくても困らないけれど、ここに書かれたことを知ると、世界が広がった感じがすると同時に、その科学の世界で戦ってきた先人たちに感謝したくなります。知識を得る楽しさを感じられる一冊です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
医学
- 感想投稿日 : 2012年11月3日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2012年11月3日
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