同氏の著作『殴り合う貴族たち』に続いて2作目の本です。
今回は道長のライバルで「小右記」の作者である藤原実資の娘、千古の生涯を辿る内容となっています。
「かぐや姫」と呼ばれていたそうです。
どの辺りでかぐや姫と呼ばれたのかという好奇心からひたすらに読み続けましたが、最後までよく分かりませんでした。
当時の最上流貴族のお姫様の暮らしぶりが描かれていて、好奇心はそれなりには満足させられたのですが。
王朝貴族に対する先入観を覆すという著者の試みは充分達成されたと思われますが、もう少々知的に描かれているとなお良かったです。
やはり女性は、貴公子達に夢を観たいものなのです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2013年8月25日
- 読了日 : 2013年8月20日
- 本棚登録日 : 2013年8月20日
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