煙か土か食い物 (講談社文庫)

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本棚登録 : 3164
レビュー : 557
著者 :
浮気なスーさん  未設定  読み終わった 

うむ、うむ、うむ。文章の切れ味は、凄いものがあります。これこそ舞城王太郎、という、独自さ。それはもう、ビシバシと感じますね。こう、圧倒的な個性は、バシバシ。そこはもう、素直に凄いと思いますね。これが俺の文章だし、ってのを、間違いなく感じました。デビュー作で、これか。いやあ、凄いなあ。

一番近いかな?と思うのは、町田康の文章の感じ。それと、近いものを、感じる。即ちパンクな感じ?で、町田さんの文章が、ちょっと古い時代の、セックス・ピストルズ的、クラッシュ的パンクさ。ゆったりしたスピード感、だとすると。

一方、舞城さんの文章は、最近のパンクっぽい気がする。なんか、ヒップホップ入っている感じ?電子音楽入ってる感じ?バッチバチのスピード感。町田さん、鈍行だがなんだか凄いスピード感ある。舞城さん、新幹線かリニアかコンコルドか、まじパネえスピード感、って感じ?あくまでも自分の受けた感じでは。

ただ、ごめんなさい。内容としては、小説の面白さとしては、こう、ごめん。全然感じませんでした。話の面白さ、登場人物への感情移入、「この話の続きをなんとしても知りたい!」という欲求、などは、読んでいる間、ほぼほぼ皆無。「なんだかなあ~。まあ、どうなってもいいけど。どうにかなるんでしょ?きっとまあ」って思いばっかりでしたね。

最悪の言い方してすみませんけれども「早く終わらねえかなあ。読み始めちゃったから、まあ、最後まで読むけど。はよー読み終えて、次の小説にとりかかりたいんだす」って思いながら、読んでました。ホンマすまん。まあ、ただ単に、今作品の舞城さんの作風は、自分にはトコトンあわんかった、というだけのことなんですが、、、とにかく、肌に合いませんでしたね。ごめんなさい。自分が悪い。でも、どうしようもない。俺にはあわんよコレ。という作品です。

とにかく、読んでいて、文章には文体には、間違いなく「スゲエ」と思ったけど、内容には、一切心動かされなんだ。そういう作品でしたね。マジごめん。どーしよーもなかった。そう思っていた自分を、偽ることはできへんのや。すまんです。

色んな謎解きとか、そこらへんも、まあ、全然どーでもよかったですね。なんか、全て「まあ、どうにかなるんでしょ?」としか読んでて思わなかったのは、ホンマにあかんよなあ。ビックリするほどに、感情移入できなかったなあ。

あ、でもあれだ、女性連続殴打生き埋め犯人?の犯行動機、が、臨死体験をした人の「すげえハッピーな幸せな体験談」を聞きたかったから、という理由は、なんだかバチバチにイカれてて好きでした。あれ?犯行動機、って、そこですよね?違うのかな?自分は、そう理解しました。明らかに狂ってる犯行動機だと思うんですが、そこに、なんらかの自分の気持ちの快感、救いを見た犯人の気持ちは、なんというか、斬新、というかおもろい、というか、理解できる気がする。それを理解できる気がする、というと、なんか、自分もヤバい、って思っちゃうんですけれどもね。

あと、タイトルは好きですね。「煙か土か食い物」「Smoke,Soil or Sacrifices」なんで「食い物」が「Sacrifices」なんだろうなあ。「food」じゃないの?なんで「犠牲」「捧げもの」なの?そこがイマイチ分からなかった。その訳の意味を、理解できませんでした。ごめんなさい。でも好きなタイトルです。

レビュー投稿日
2019年7月13日
読了日
2019年7月13日
本棚登録日
2019年7月13日
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