第160回芥川賞受賞 1R1分34秒

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本棚登録 : 545
レビュー : 95
著者 :
浮気なスーさん  未設定  読み終わった 

ボクサーという存在には、憧れますね。男として生まれた以上(いやでも、女性でも、もしかしたら?)、ボクサーに憧れないなんて、そんなの無理、ってくらいに、憧れる存在です。そのストイックさ。栄光と挫折の雰囲気。自らの拳に全てが懸かっている、という重さ。いやあ、ボクシングって、凄い。

で、このボクシング小説、なんだがめっちゃ文学的、っていうか、こう、めっちゃ頭で考える系ボクシング。そらねえ、小説なんだし、そらそうか。華々しくは、全然、ねえなあ。漫画で言うなら「がんばれ元気」「はじめの一歩」よりは、「太郎」寄り。な感じ?「あしたのジョー」的でも有るかなあ?映画で言うと「キッズ・リターン」な感じは、間違いなく有り。「ロッキー」シリーズで言うと、「1」あたりな雰囲気?なんでしょうかね?「レイジング・ブル」は未見ですまん、って感じです、、、すまぬデニーロ。

小説として面白いか?と言われると、うーむ、すまぬ。そんなにグッと来なかった、というのが、正直な感想です。すみません。生意気言って。でも、ボクシングという競技と、ボクサーという人々に関しては、大変に興味深く共感できました。試合に負けた時の映像を観返している時の心情とか、減量中の、多分半端ないであろう飢餓感と、ある意味ハイになってトリップしているような心情描写ですとか、ありゃあ、興味深い。ボクシングに魅入られたら、どうしようもなく、最高なんだろうなあ。それって、ある意味、ロックンロールに魅入られたバンドマン、と、近いような気もしました。

あ、主人公の、「女のこはすごい」って言っちゃう、あの感じ、なんだか、ゴイステ~銀杏BOYZの峯田さんと、めっちゃ感じが似ていた。というか、文章が似ていた。峯田さんを連想しまくってしまう、あの感じ。良いなあ~って思いながら読んでいましたね。もう、好きですね。女のこって、すごいよなあ。かわいい、ってすごいよなあ。マジでそう思うのですよね。

あ、この小説内の文章で、やたらと「その単語は、普通は漢字で書くのではないのかなあ?」という言葉が、敢えて?ひらがなで、書かれている、という文体。これって、作者の町屋さんとしては、自然にそうなるのか、それとも、何かを狙っての書きかたなのか?そこらへんが、よく分かりませんでした。でも、新鮮でした。「何故にこの単語をひらがなで書くのか?」という感じ。いやあ、不思議だった。それも個性なんだろうなあ。面白いですね、文体って。文は人を表すのだろうなあ~。

あ、そうそう、ウメキチは、主人公が、ジムに体験入学した女の子にちょっかい出したときに、ホンマに何を感じたのか?あんまり、よお、わからんかった、、、すまぬ。アレって「俺は全然モテないのに、お前だけ可愛い子と上手くやりやがって!ちくしょー羨ましい悔しい!」ってことを、感じただけなんでは?あの、二人でロードワークした時の、あの会話。あのウメキチの告白。アレの意味がいまいち、わからぬ、、、すまぬなあ、そんな読解力だった。

レビュー投稿日
2019年2月24日
読了日
2019年2月24日
本棚登録日
2019年2月24日
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