臓物大展覧会 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2009年3月25日発売)
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本棚登録 : 623
感想 : 54
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ホラー短編集ですが、SFありコミカルな話もありで多彩。グロテスクなものもありますが、不思議と後味は悪くない。
初めの「透明女」が恐ろしくえげつないなと思えば、次の「ホロ」が綺麗なSFでびっくり。
「攫われて」は痛そうで読むのが辛かった。
後半四編「SRP」「十番星」「造られしもの」「悪魔の不在証明」はどれもお気に入り。

「SRP」
妖怪SF。稲生物怪録に科学特捜隊というすごい組み合わせ。楽しい。
「十番星」
ベタベタなホラーSF。少年向け古典SFホラーっぽさがよく出てて懐かしい気分になる。
「造られしもの」
ロボットSF。これも古典的ロボットSFの名作を意識している感がありますね。哀愁漂う。
「悪魔の不在証明」
小さな村に現れた宗教家と神の存在を議論するうちにとんでもない結末に。狂気だ。

読書状況:読みたい 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2014年8月27日
本棚登録日 : 2013年8月11日

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