秘境とも言える閉鎖的な山村に取材に来たテレビスタッフと作家の主人公、そして主人公の友人の名探偵が、橋が落ちて帰れない状況で連続殺人事件に巻き込まれる王道的展開のミステリ作品。
村の因習や民族学的な要素を加えておどろおどろしい雰囲気を出しつつ、読者への挑戦も含めて本格ミステリの要素も詰め込んでおり、それらがうまくバランスをとって成り立っています。フェアかと言われると少し微妙かなとは思いますが。
一人称のリズムに上手く乗れなかったのですが、これは相性ですね。後半の早い展開はよかったです。探偵は思わせぶりなことばかり言ってないで早く動けよとか、内心突っ込みいれながらではありましたが楽しめました。
テレビやマスコミに対する作者の見解は同意する点もありますが少しくどかったかな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2014年6月1日
- 読了日 : 2014年6月1日
- 本棚登録日 : 2014年6月1日
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