丕緒の鳥 (ひしょのとり) 十二国記 5 (新潮文庫)

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本棚登録 : 5916
レビュー : 738
著者 :
制作 : 山田 章博 
R_endooさん 小説   読み終わった 

「十二国記」の新作ですが今回は、王ではなく、国を支える役人の仕事と民の生活に焦点を当てた外伝的短編集。傾きかけた国で、国のため、民のため、自らの職務や役割を全うする男たちの話。現代社会に通じる社会的で重たいテーマを見事に十二国記の世界に投影させ、もともと重厚な設定の十二国記の世界にさらに奥行きを与えています。
本シリーズを読んでいない人にもぜひ読んでみてほしい短編集ですね。
『丕緒の鳥』
祭礼用の鳥型の的を作る役職の男の話。射儀と作品を通して何かを伝えられるのか、何のためにどんな作品を作るのか、悩みながらも新王即位のために作品を作る男。何かを表現できる技術があるからこその悩みだなぁ。
『落照の獄』
死刑制度の是非に真っ向から挑んだ作品。非常に重い。情と理のせめぎ合い。法律の仕事をする旦那とその妻の考え方の違いがリアル。一番心に残った作品。傑作。
『青条の蘭』
一途に山を救おうとする男たち。その想いは何かを変えられるのか。今回、最も展開のある話だったので、短編であるのがもったいない気分に。

『風信』
暦をつくる役職の男たち。世間知らずと言われようが、現実を見ていないと言われようが、できることをやるしかない。それが自分たちにしかできないことで、自分たちがやりたいことであるならば尚更。

レビュー投稿日
2013年12月18日
読了日
2013年12月18日
本棚登録日
2013年6月3日
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