さまざまな細かい国、自治領、一時的に存在した国など、よくぞここまで調べた、というようなことが書かれている。
とにかく、身勝手なつじつま合わせ、エゴイズムのオンパレード。特に植民地がらみのものが多い。中でもイギリスの二枚舌政策。住民が団結して抵抗するのを防ぐために、民族や宗教でグループを作り、分割統治をするのが常套手段。ある時は一方を、またあるときはもう一方のグループを優遇して対立をあおり、何食わぬ顔で調整役に回るというイギリスの得意技がそこここで炸裂している。たとえば、植民地時代のマレー。キプロス。インド。イスラエル/パレスチナなどもこの手の外交の結果だろう。なんともやりきれないところではある。
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- 感想投稿日 : 2014年2月15日
- 読了日 : 2013年5月3日
- 本棚登録日 : 2014年2月15日
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