And Then There Were None

  • William Morrow Paperbacks (2011年3月29日発売)
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感想 : 13
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10人の老若男女が孤島に建つ家に招待される。そこはSoldier Islandとして知られる、所有者も内情もはっきりしない小さな島。集まった10人は孤島に渡るが、そこには彼らの他に誰もいない。彼らは仕方なく共同生活を始めるも、メンバーが次々と不可解な死を遂げる。薬物・凶器・溺死・銃殺…死因は様々だ。彼ら自身も事件解決に臨んだ結果、孤島には"彼ら以外に誰もいない"ことを知る。犯人は彼らの中にいる…。彼らは次第に疑心暗鬼になり、或る者は疑い深く、又或る者は狂気じみた性格に変貌してゆく。殺人が進み残り3人になった時、半狂乱になったVeraがLombardを銃殺。そして、Bloreは時計に押しつぶされ、最後にVeraが首を吊り、そして誰もいなくなった…
事件の首謀者は10人のうちの1人である元裁判官のLawrence Wargrave。彼は生まれながらのサイコパス心を満たすため、退職後に本事件を計画。半ぐれ者のSetonを小手先に使い、招待する9人の犠牲者の選定と情報収集を行う。彼は特に犯罪者を虐める行為に興奮するため、犠牲者には未検挙の犯罪者が選ばれた。そして、重罪の者により大きな精神的苦痛を与えるため、罪の軽い者から順に殺していく。しかし5人目を殺害した時点で用意した毒薬が切れたため、6人目の犠牲者として自分が死んだと見せかけることで"死んだはずの殺人鬼"となる。そして、暗躍し続け、最後にはVeraの良心の呵責を手玉に取り彼女を自殺に追い込む。本人は最後に独白記を記して海に流したのち、他殺と見せかけて自殺する。
事件は数日後に発覚し、捜査官は密室ならぬ密島で起こったこの事件に手を焼く。自室で首を吊ったVeraが発見された為、当初Veraによる犯行かと思われたが、自殺に用いた椅子が"元に戻されている"ことで矛盾が生じる。最終的には独白記が発見されて、犯人の手口が公になった。
wergraveの銃殺現場が奇妙だったので手口には気づいた。Red herringの意味が分っていたら、誰かが医者を騙している事がわかるので、もっと楽しく読めたと思う。語彙力を恨む。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年8月26日
読了日 : 2020年8月25日
本棚登録日 : 2020年7月29日

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