高校の図書室で繰り広げられる会話と、ちょっとした事件で一冊ひっぱるという勇気ある一冊。
長嶋有の作品を読んだのは今回が初めて。
文章の好みが別れる人なんだろうなと思いました。
正直読みにくい。
理由は、状況説明が足りない。
描写の連続だから、伏線なりドラマチックな展開がけっこうあっさり見過ごされる描き方になっている。
それと文章の言い回し方も独特ですね。
なので、頭に状況がすんなり入ってくる方は、この本との相性がいいのでしょうが、僕はリズムをつかむのに苦労したな。
一見さらっとした感じに見える文章なんだけど、一文一文に描写だけで情報を詰め込みすぎな気がする。
ところどころ笑えるところもあるのですが、描写のまどろっこしい描き方にイらっときたので2点。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文学
- 感想投稿日 : 2012年1月16日
- 読了日 : 2009年4月18日
- 本棚登録日 : 2012年1月16日
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