ゆらりうす色

  • 筑摩書房 (1995年1月1日発売)
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本棚登録 : 25
感想 : 4

「男の多くは仕事を退め家庭に戻ると、突然、家族の中で"自分は一人なのだ"と気付く。妻子を守り続けてきたという自負があとかたもなく崩れる/女ならば結婚と同時に"一人であること"を思い知らされる/他人の家族の中へただ一人でいると思う」(p.175-176)

「不倫というのは「倫」を知っている人が使って良い言葉だが「フリン」は違う。「浮気」のただの代名詞にすぎない。不倫は誰に対する言葉だろう。誰かに対したものではなく状態を現す言葉か。夫以外の男に通じるような状態が不倫で、夫に対しては裏切りになる。けれど愛のない夫と交渉を持つのは自分への裏切りで、愛人と抱き合うのは正直な心で‪⋯‬‪⋯‬と考えると「結婚」が崩壊する。結婚はにんげの進化途上の制度ではないかとこの頃思う」(p.208)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック
感想投稿日 : 2018年4月5日
読了日 : 2018年4月5日
本棚登録日 : 2018年4月5日

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