あんぽん 孫正義伝 (小学館文庫)

  • 小学館 (2014年9月5日発売)
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本棚登録 : 287
感想 : 29
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値が上がるとヤフーの株を売ったり、下がると買い戻したり。一方で巨大ソフトバンクグループを率いる孫正義。

このずるい手法を用いる一方で、抜群の成果を上げてきた孫正義はいかにして生まれたかを深く解き明かした作品。

川の氾濫で糞尿が浮くような豚小屋で育ったも同然な孫の出自を丹念に取材。これまでの軌跡を明らかにした。

氾濫時には膝まで水に浸かりながらも孫正義は勉強したいたとか。

人を果物ナイフで刺すほど気合の入った口がひたすらに悪い父親や、小学校時代の孫正義のませたポエム。

入院中には本を3千冊読んだとか。1日10冊ペース?

周囲に気を配るリーダーの中学時代。ビジネスを興そうとする高校時代や、ビジネスについてひたすら父親と議論していたエピソードや、喫茶店経営にも孫正義のコーヒー無料券で成功に至ったケース。

たしかに片鱗を感じさせるエピソードばかりだった。

頭がいい、人間味がある。そしてちょっとずるい。

原発既得権益者に喧嘩を売り、NTTにもケンカを売る。

めっちゃ面白かった。

孫正義の人間性が好きになると同時に、佐野真一さんもすげえと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年10月7日
読了日 : 2019年10月7日
本棚登録日 : 2019年10月7日

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