虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

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本棚登録 : 679
レビュー : 63
著者 :
しのざさん  未設定  読み終わった 

どこかの賞レースで聞いたタイトルだなと思って古本屋で手に取った一冊。SFでこのタイトル、ウイルス的なものでヒトが("器官"が)"虐殺"的になるパニック系かと思ったら、むしろリアリティがあって哲学を多く含む個人的にはすご好きなタイプの小説だった。ところどころしっかりSFな要素も盛り込みつつ、さらに実際の小ネタ?(カスパーハウザーやヒトラー、ポル・ポトなど)も多く引用されてて面白く読めた。中でも印象深かったのは
言語は人間の器官の一つ
どれだけの脳のモジュールが残っていれば意識と呼ぶのか
自由は選ぶことができること(鳥は飛ぶしか選択肢がない)
のあたりで、全体を通して著者のSF的な想像力はもちろん哲学と思考の深さに惚れ惚れした。数は少ないけれど他作もぜひ読んでみたい。まずはハーモニーから。

レビュー投稿日
2019年8月9日
読了日
2019年8月8日
本棚登録日
2019年8月9日
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