「希望格差」を超えて 新平等社会

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レビュー : 17
著者 :
ryotan74さん  未設定  読み終わった 

希望格差社会の著者の続編

前作『希望格差社会』では2極化とリスク化の2つの因子が格差の結果生まれるということを考察。

本編では、このような現象が起きているのは日本だけではなく先進国に共通して起こると分析。実際にアメリカでもWorking Poorが問題となっている。1980年代から世界では『ニューエコノミー』へと変化していた。

これは社会の構造変化のためである。
『オールドエコノミー』は産業革命による工業社会(努力をすればスキルが上がりそれに伴い給料が上がり生活も豊かになる)から『ニューエコノミー』への変化である。

『ニューエコノミー』では一部の創造力、想像力(Needsをつかめる)、美的センスの高い人たちと大量の単純労働者と呼ばれる人たちの2極化へと進む。もしくは発展途上国へのアウトソーシング。
例えば、10年前ならExelとWordが使えますというのが一つの売りにもなっていた。しかし、今ではそんなことはバイトや派遣社員がする仕事であるといわれる。

経理の仕事はあるが、IT化が進むにつれてソフトが開発されいずれそれも派遣、もしくは少数の人間で管理できるようになる。

小泉改革では規制緩和を進めた。

確かに競争をすることは日本が世界の中で経済的発展をする上で必要不可欠である。しかし、その結果までをそのままにしてよいものか。

競争を肯定することとその競争の結果を同一視しては今後大きな影響がでるであろう。
どうせがんばって何かしても意味がないと、学ぶ機会を放棄してしまう人が増えるのは明らかに人的資源の無駄である。そのような人を将来税金で救うことになるのは非常に厳しいであろう。

確かに、最大多数の最大幸福を目指しても全員が幸せにはなれない。自分のボスも汗かいて努力しようが結果がでなければ意味がないと言う。確かにそれは額面通り正しことなのだが、がんばっても報われないというのも生きづらく感じる。

そんなのは甘い!と、自分は自信を持って言い切れない。

レビュー投稿日
2007年12月24日
読了日
-
本棚登録日
2007年12月24日
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