いつもの様な過剰なまでのロジックはなりを潜め、どこか詰め将棋を彷彿とさせるような展開で、悪を懲らしめるエンターテイメントといった印象です。
相変わらず、序盤は状況を把握するのに若干苦労はしますが、そこを抜ければ一気読み必至。読んでいるこっちが胃に穴が開きそうなイジメは、著者の経歴からでしょうか、厭なリアリティがあって読むに耐えませんでした。
本格度でいえば『ストリート・クリスマス』に大きく譲りますが、手袋に関するロジックなど、楽しめる部分もあります。
どんな作風でもちょっぴりセンチメンタルが入るのも、らしさ全開です。
まほろ流痛快小説といったところでしょうか。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年10月13日
- 読了日 : 2015年10月6日
- 本棚登録日 : 2015年10月6日
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