異邦の騎士―名探偵・御手洗潔最初の事件

著者 :
  • 講談社 (1990年10月30日発売)
3.56
  • (16)
  • (11)
  • (44)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 139
感想 : 20
5

 御手洗潔の4冊目。 いやはや、ずいぶん 大変に とっても 面白かった。ミステリーというヤツはとぎれることなく読み進んでしまい、あっという間に読了してしまうのが爽快で気分よろしい。 この作品は星占い探偵 御手洗潔が始めて解決する事件という設定になっている。 つまり本としての刊行順は1:『占星術殺人事件』 2:『斜め屋敷の犯罪』3:『御手洗潔の挨拶』 の方が先だが、シリーズ全体の物語構成上は、御手洗潔の初登場はこの『異邦の騎士』になる。御手洗がまだ20代の後半と思しき頃のお話だ。 そしてもうひとり重要な登場人物が現れる。そのことを少しでも書くと大変なネタバレになってしまうので控える。 けれど、今まで読んでいる途中では何のトリックも見抜くことが出来なかったわたしも、この人物が誰であるかは途中で分かってしまった。 そしてそのことは自体は全体のトリックとはちょっと違ったところにあって、先にわかったことがあとで確認された時はこれまた気分が良い。 みなさんもキット分かると思う。鈍いわたしにでも分かったのだから。でも、先に『占星術殺人事件』以下3冊を読んでいない場合はちょっと無理かもしれない。 そういう意味でも、刊行順に読むのは絶対の選択ではないものの、正しい選択ではあると思う。 わたしの御手洗めぐりの旅はまだまだ続く。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2008年8月17日
読了日 : 2008年8月17日
本棚登録日 : 2008年8月17日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする