岬一郎の抵抗 1 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (1990年3月20日発売)
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感想 : 9
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もうづいぶんと前に、いつも利用するTSK館内で遣っていた、チャリティ本販売でこの『岬一郎の抵抗』(1)と(3)を買った。その場には(2)が無かったのだけど、まあどこかにあるさ、と思って買った。一冊10円だった。あとは、半村良のSFだから、というのも理由かな。さてさてそこからが大モンダイだったのです。とうぜん(2)が揃わないと(1)を読み始めるわけにはいかないので、なにかのついでには、必ずこの(2)をブクオフなどの古書店で探すようになった。ハッキリ言って地方や東京も含めてかなりの古本屋へ立ち寄った。ところがところが、これが無いんですよね。(1)や(3)は時々見かけるけど(2)は無い。ようやく、ひょんなところで見つけて(2)が手に入って、めでたく(1)を読んだのでした。でも、しかし、一旦(2)を手に入れたあとは、もうあちこちで同じ(2)を見つけるわ見つけるわ。これでもか!っつーくらいに見つかった。トドメは、いつも利用するTSKの蔵書に、まさにこの文庫版の(2)があるのを見つけたこと。なんぢゃこりゃぁー。さて、感想わっと。この本は たなぞう ではあんまし読まれない「SF」である。バリバリの超能力小説である。しかも1、2、3巻もある。この1巻でわ、岬一郎という名前のエスパーが、東京のとある町内会との関わりあいの中で、どのように自分の超能力に気付き、物語が始まっていくかを綴っているのであった。なに、町内会?いえいえ書き間違いではありません。エスパーなのに 町内会 なのです。そこら辺が、もう限りなく半村せんせ的SFなのです。つづく。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2010年1月28日
読了日 : 2010年3月4日
本棚登録日 : 2010年1月28日

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