<銭>
僕の知るかぎり時代劇の成人主人公一人称の自称に「僕」が使われたのは今作で初めてお目にかかった。なに件の主人公はまだ19歳だから成人じゃないだろう,って。いやいや男子15歳過ぎれば元服し成人でござるよ。ましてやこの「僕」はちゃんとした嫁も居るのだから。
一見武士人情道中物語の様に読めるが実は途中までは銭金の事のみを話題にした物語。すべての事柄は銭金にのみまつわる。そしてそこそこ面白い。がしかし途中から突然別の事情を持った侍が登場して物語はそちらの方向へ急坂を転がって行く。さてさて面白い。果たして下巻はいかなる展開をみせてくれるのだろうか。興味津々なり。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年7月10日
- 読了日 : 2020年7月9日
- 本棚登録日 : 2020年7月4日
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