改革の経済学

著者 :
  • ダイヤモンド社 (2005年11月5日発売)
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感想 : 2
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 初めて若田部の纏まった著作の購入となる。さらりと一読した印象では、若田部は、「誠実」な研究者だという事がよく判る。マネタリストに対する、根拠無き憎悪似た感情を抱いていたらしいのだが、それも、「学問」という公平性への良い意味での服従によって、克服したようであるとの記述からもそれが伺われる。
 つまり、好悪の感情を、経済学という公平性の要請の元に極力排除しようとした、言葉では陳腐ではあるが、実行がことさら難しいことを成し遂げようという意志のあり方は「誠実」であるということの結果だろうからである。
 それはともかく、若田部は、リフレ策推進者である。デフレの克服について、マクロ経済学の観点から、提言を行っているわけだが、それに留まらずニートの問題から少子化まで、様々な問題について向き合っているさまも、彼の学問的姿勢として、誠実さがうかがえるのである。立場によるごり押しが、協力抑えられているということである。
 参考にすべき問題提起が多い良書。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経済
感想投稿日 : 2006年3月23日
読了日 : 2006年3月23日
本棚登録日 : 2006年3月23日

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