色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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  • 文藝春秋 (2013年4月12日発売)
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「おれ おまえ」「彼 つくる」の人称と、「過去と現在」の時間軸、「記憶と感情」の相、それぞれの違う文体が並行して等価に流れてストーリー展開される。
人と人の結びつきが調和だけで結びついているのではなく、むしろ傷、痛み、脆さによって結びついていると。
駅専門ではないけど、同じ設計者同年齢として、いろいろと思うところがあった…。
空っぽでも、誰かが思わず中に何かを入れたくなるような、しっかり好感の持てる容器を。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2013年4月15日
読了日 : 2013年4月15日
本棚登録日 : 2013年4月12日

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