キリストの誕生 (新潮文庫)

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本棚登録 : 508
レビュー : 47
著者 :
S660さん  未設定  読み終わった 

映画の「沈黙-サイレンス」を先日観た。
小説の「イエスの生涯」を先日読んだ。
その流れで、本書を手に取ることに。

映画も小説も遠藤氏は、「神の沈黙」という事をテーマにされているんですね。

ステファノの事件
エルサレムの会合
アンティオケの事件

この流れがキリスト(教になる節目)を誕生させる物語などは、初めて知る内容だけに面白かった中、登場人物のポーロが一番気になった。

ビジネス社会でベンチャー企業だと、ある程度の規模から鈍化することがあっても、熱く猛る信念で、常識を超えて突き進んでいく人が、ある意味無茶苦茶に引っ張る瞬間、異常な壁を軽々と越える時がある。
それも名もなき人達だったりする。
いつの時代も、目立つ人だけが歴史や本道を作るわけじゃない。

イエスの使徒たち皆が、分かっていながらも「何か」に縛られている間に、ポーロという人の持つ、清々しい程の行動力という一点突破で、「ナザレのイエスの物語」だったものを、「イエス・キリストの物語」だけ集約し、昇華させた気がした。

実話と想像と混在しているとは思いますが、実に心躍る一冊でした。

レビュー投稿日
2018年7月18日
読了日
2018年7月18日
本棚登録日
2018年7月18日
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