スペイン無敵艦隊の悲劇: イングランド遠征の果てに

著者 :
  • 彩流社 (2015年3月16日発売)
3.20
  • (0)
  • (2)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 35
感想 : 2

イングランド海軍との戦闘による戦死者969名に対し戦闘以外の犠牲者(難破沈没による溺死、アイルランド漂着後に敵対勢力により処刑等)は7754名と推定される。

【イングランドと交戦した背景】
①イングランドの私掠船が新大陸からの船だけでなくスペイン本土も攻撃してきたためにイングランドの力を削ぐ必要があった。
②ネザーラントのプロテスタント反乱軍をイングランドが援助しており、プロテスタント反乱軍よりも手強いイングランドを先に叩くべきと判断した。
イングランドに上陸後はエリザベス女王を確保、カトリックに引き渡し異端審問にかける。
艦隊の任務としてフランドルの部隊を上陸させるため艦隊を派遣し上陸を支援する。
なお上陸部隊を掩護するため無駄な戦闘は行わず防御に徹する。

【実情】
船速が遅い船が艦隊に組み込まれておりさらに天候悪化による航海日数の延長で食料飲料水不足が発生。
当時の大砲の照準技術が未発達であり接近しないとあたらない。加えてスペイン艦隊の大砲はあまり使い物にならず。
イングランド海軍の猛攻を凌いで目的地に到着したが、上陸部隊との合流が果たせずスコットランド、アイルランドを北周りでスペインに帰還することに決定。
しかしアイルランド沖の悪天候で艦隊はバラバラになりイギリス海峡に入る前は126隻、イギリス海峡を抜けた後は119隻いたのにスペインの港に帰還したのは65隻のみ。

初っ端から戦列艦ロサリオが鹵獲され、戦闘で沈没したのはマリア・ファンのみ(味方の艦艇と接触した後に動けなくなりイングランド海軍の集中砲火をあびて沈没)
ガレアサ旗艦サン・ロレンソも味方と接触し操舵不能になりカレー湾入り口で座礁
集中攻撃受けたサン・マテオはオランダに鹵獲されるも沈没
同じく集中攻撃受けたサン・フェリペも漂流し座礁

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 戦争
感想投稿日 : 2022年10月4日
読了日 : 2022年10月4日
本棚登録日 : 2022年10月4日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする