1960年代、安保闘争の時代を描く。大蔵省官吏・平岡は作家・三島由紀夫としての地位を確立するも、文壇とは一線を画して国粋主義へと傾倒。そこに魔人・加藤がつけ込む。極左側には邪眼を持つドルジェフが合流し、東京破壊に手を貸す。既に終戦直後から地下の魑魅魍魎は地上に這い出し、加藤が放った式神ともども人間どもを無差別に攻撃しているのだが……平将門を護る目方恵子が将門の眠りを妨げるドルジェフに死を決して挑むのを黙認する加藤は、この物語の単なる悪役ではなくダークヒーローである。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説(邦国)
- 感想投稿日 : 2021年5月7日
- 読了日 : 2021年5月6日
- 本棚登録日 : 2021年5月7日
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