物語の序盤で犯人を開示し、犯人目線から警察や周囲の関係者の動きを語らせ、密告者に対する興味を読者に植え付ける。何ともトリッキーな物語だ。そして物語の結末で犯人は「真犯人」を知ることなく刑に服するんだなーと思わされた時、本書の奥深さが実感された。楡井が殺されなければならない理由が想像できるだけに、この結末は意外性があった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説(邦国)
- 感想投稿日 : 2017年8月31日
- 読了日 : 2013年11月2日
- 本棚登録日 : 2017年8月31日
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