モーリタニアという国の研究所で、サバクトビバッタの研究をしているポスドクの身辺記と書いても、あまり読む気が起きないかも知れないが、素晴らしく面白いし、前向きな気持ちにもなる。軽く読めて、元気が出るというような本を求めているような人には、ぴったり。
作者は、ファーブルに憧れて、昆虫学者になることを志す。その過程で過ごした、西アフリカのモーリタニアでの研究や生活のこと、後半は日本での活動を中心に本書は構成されている。
夢や志を暮らしのベースに置くこと、その実現のために、とにかくジタバタしてみることの、爽やかさを感じた。作者のように、それが上手くいくとは限らないが、でも、目指さないと叶わないということだなぁ、と強く感じた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年7月9日
- 読了日 : 2020年7月9日
- 本棚登録日 : 2020年7月8日
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