将棋記者が迫る 棋士の勝負哲学

  • 幻冬舎 (2022年1月26日発売)
3.50
  • (4)
  • (11)
  • (17)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 127
感想 : 15
3

本書は「幻冬舎PLUS」というネット上の雑誌に連載された「朝日新聞記者の将棋の日々」をベースにつくられたものである。筆者は、村瀬信也さんという朝日新聞の記者である。村瀬さんは早稲田大学将棋部出身。朝日新聞では将棋を担当していた。

トッププロ棋士を中心に21人の棋士をとりあげ、インタビューや観戦などを通じて、その棋士たちの実像を描こうとしたものである。取り上げられているのは、藤井・渡辺・豊島・羽生といったトッププロから、佐藤・森内・木村・久保・先崎といったベテランの人気棋士、更には引退した加藤一や、亡くなった米長など、幅広い。将棋界で押さえるべき人は全て押さえているという印象だ。ただ、200ページ強の活字の比較的大きな本で21人の棋士を紹介しているため、1人あたりに割いているページは10ページ程度と短いものであり、残念ながら、あまり深みは感じられない。
この筆者の、もう少し1人1人について長く書いたものを読んでみたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年6月9日
読了日 : 2022年6月9日
本棚登録日 : 2022年6月5日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする