ミステリーの人間学: 英国古典探偵小説を読む (岩波新書 新赤版 1187)

著者 :
  • 岩波書店 (2009年5月20日発売)
3.27
  • (8)
  • (12)
  • (31)
  • (6)
  • (3)
本棚登録 : 282
感想 : 27
5

今季最高に面白かった!

 読了5時間? 時間がかかったのは、本文中に出ている作家や本や出来事について並行してググりながらだったのと、興味を引いた部分を久しぶりに読書ログノートに落とし込んだりしていたから。

 イギリスの作家ディケンズを筆頭に、英国ミステリーの根底を流れる「人間洞察」について書かれているのだけれど、作品や作家紹介の文章に愛と知識が溢れすぎていて、久しぶりに熱く胸を焼かれるやら、いっぱい付箋たてちゃうやら。

 中野美代子さんの「カニバリズム論」(「奇景の図象学」も面白かった!)を読んだ時にも似た高揚感で、他に何を書いておられるどんな人だと思って著者紹介を見ると、「視線は人を殺すか」も、この廣野さんの著書で唸る。

 持ってるけど積読にしてる。次すぐ読もうと決める。

 東野圭吾さんや宮部みゆきさんのミステリーが好きな人なら、廣野さんのこの本は、開いて数ページで世に言われる「ミステリー」に感じる「問いたいけどうまく問えない質問」に鮮やかな答えを出してもらえた気がするのじゃないかと思う。

 とにもかくにも、ディケンズもブラウン神父もクリスティもポアロも(作者も探偵もひとっからげだ(;^ω^))片端から読みたくなる一冊!

 研究者ありがとう、万歳!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年5月21日
読了日 : 2020年5月21日
本棚登録日 : 2020年5月21日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする