寝盗る女 (下) (カナダの文学 10‐2)

  • 彩流社 (2001年9月4日発売)
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悪女なのか悪魔なのか、ズィーニアという国籍不明の大嘘付き女に人生を狂わされるどころか、いなごの大群の急襲に合ってしまった、かつての大学寮に住んでいた女性三人の壮絶な話。その都度寄り添い助け合い手を取り合って生きていた。かまきり女に再開した時は三人ともそれぞれがマジで殺そうとする。こいつは死なない限り相変わらずなんだ。災厄のように書かれるが、作者としては昔からの童話などに登場してくる強烈な存在を再現したかったそうで、三人共々、潜在的に、自分がなってみたかった、もう一人の自分を映し出す鏡のような存在だったと。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年8月28日
読了日 : 2019年8月28日
本棚登録日 : 2019年8月23日

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