読もう読もうとずっと先延ばしになってた本。
千葉に土地を借り、家を修繕しながら、豚3匹を飼って、
肉にして食べるまでの1年間の緻密なレポ。
今まで読んできた内澤さんの本の中にもこの時の話はたびたび出てきたが、
『身体の言いなり』『捨てる女』と並行して、豚を飼う生活があったのかと思うと驚く。
これまで読んだ本を読み返してみたらまた発見がありそう。
温度の変わらない淡々とした文章の中に、
ハプニングやら養豚業の内情やら豚の可愛さやらが書かれている。
内澤さんの凄さは実際に行動してしまうことだけど、
豚との生活が半年程度だったのはなんだかもったいない。
短期間の中で得た、圧倒的な経験の濃さ。
なのにことさら大騒ぎするでもない、飾り立てない文章の力に唸ってしまう。
しかし全部食べられる野菜と違って、豚を職業として成り立たせることの割の合わなさ。
もっとありがたく、大切にいただかないといけないなと反省した。
読書状況:未設定
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2022年2月6日
- 本棚登録日 : 2022年2月6日
みんなの感想をみる