あしながおじさん (岩波文庫)

  • 岩波書店 (1950年6月12日発売)
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本棚登録 : 58
感想 : 10
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自分が主人公になったつもりで一読。
時に不可解な態度を見せるあしながおじさんに対して、主人公と同じようにイライラしたり、無言の優しさに温かい気持ちになったり、その正体を想像したりして楽しめます。

主人公がさまざまな詩や小説を読みながら学んでいく過程は、本好きの人には共感できる点が多いのではないでしょうか。「足るを知る」、「現在を生きる」など、古今東西の思想・哲学に出てくる内容も出てきます。主人公と一緒に成長できる作品です。

その後、あしながおじさんの正体を知った状態で再読。
今度はあしながおじさんの気分になって、主人公の手紙を読みました。

私はこの小説にちなんだ名前の団体に寄付をしているのですが、今後、寄付した先にジルーシャのような子供がいることを想像しながら、楽しめそうです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2022年4月18日
読了日 : 2022年4月18日
本棚登録日 : 2022年4月7日

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