じんかくのふいっち (双葉文庫 な 12-10)

  • 双葉社 (1996年10月1日発売)
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本棚登録 : 151
感想 : 7

 どこかしらからか与えられたお題を元に、リリパット・アーミーという劇団でつながっている名コンビがそれぞれにエッセイを書いている。それぞれめちゃくちゃおもしろい。らもさんのエッセイは前から好きだけど、わかぎさんのエッセイがこんなに楽しいなんて、今まで考えたことがなかった(サルと一緒にしかられている彼女の姿をイメージして、今日一日大変だったんだ)。
 そういうわけで、とっても楽しいエッセイなんだけど、読み終わってしばらくして、タイトル「じんかくのふいっち」、ちょっとわかってきた。この二人、ヨーく似てるんだけど全然違う。あ、全然違うのは当たり前ですね。でも、読めば読むほど、普通に楽しいわかぎさんと、楽しいんだけどもしかしたら泥沼のように恐ろしいらもさんが見えてくる。一見狂気だけど、実はすっごく健全な魂を持っているわかぎさんを置くことで、らもさんのじんわりとした狂気が見えてくるような気がした。
 ただ思ったんだけど、今かいたこの文章、どちらの作者さんにもめちゃくちゃ失礼な気がする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ・対談など
感想投稿日 : 2010年8月17日
読了日 : 2002年12月1日
本棚登録日 : 2002年12月1日

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