人気ニュースキャスターだった著者がうつ病になり、この病気から回復をするまでのエッセイでありドキュメンタリーだ。
「うつ」とはどの様な病気なのかと体験者ゆえにその病気の過程、深刻さ、そして回復への道を丁寧にわかりやすく書いている。
人気があり、仕事も充実して、それゆえ過密なスケジュールと仕事の重責を担いながら、走り続けていた著者は、自分自身はそのストレスや過剰な疲れ、過労を実感していなかったのだろう。
身体の方が先に悲鳴を上げ始めた。発疹が出たり、下痢、食欲不振、不眠に悩まされる様になる。この辺からおかしいと自身も思い始め、ついには仕事ができなくなり、実家に逃げる様に帰り着く。
そして故郷で治療をし、回復していくのだが、うつというと心の弱い人、心の病というイメージで見てきたが、脳の病気であるという。これには驚かされた。
脳の病気であるから、まずは専門医にかかり自分にあった薬を服薬するということで回復に向かっていくのだという。
この様な有名人が自身の体験談を公表してくれることで、病気に対する正しい知識をえることができる。貴重な闘病体験記でもある。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2018年1月24日
- 読了日 : 2018年1月24日
- 本棚登録日 : 2018年1月24日
みんなの感想をみる