統計学が最強の学問である

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本棚登録 : 6925
レビュー : 747
著者 :
saki239tさん  未設定  読み終わった 

かなり書き味ががらっぱちですが笑、理系かつ統計素人の方にお勧めしたい本です。
昨今ネット記事が氾濫し、グラフがあるとなんとなく信憑性があるような気がしてしまうのですが、部分的な集団の傾向が複数同じであっても、母集団の性質を示すとは限らないシンプソンのパラドックス、心理統計においてアンケート回答者が躊躇したり「書き方」につられて正しい統計が出ないケース、傾向を示したグラフの「傾き」自体が誤差が大きかったら?(p値)など、統計を疑うための有用な知見がたくさん載っています。統計家はリテラシーが高いかもしれないけど、使う側にそれがなければ全然意味がないですね。
また、技術者になじみ深い「特許の統計」にありがちですが、厳密さを追い求めてちゃんと利益があるのか?「厳密でない統計」を使った場合のリスクは十分に大きいものなのか?を使用する側がきちんと判断しないと、「真に厳密な統計」にはとんでもないレベルのデータが必要になります。
*通常の業務でも、「リスクがある」という言葉だけで終わらせず、
・そのリスクは1%以下であっても、防がなければいけないものか?
・追い求めている厳密さ、確からしさは「成果」「利益」を生むのか?
を考えなきゃいけないなと思いました。

ちなみに、経営学者の入山章栄先生が著作でよく紹介している「メタ分析」はエビデンスの中でももっとも信憑性・汎用性の高いものだそうです。経営学・経済学が活用している最新の統計手法、技術者にも有用なツールだと思います。

レビュー投稿日
2019年4月18日
読了日
2018年4月18日
本棚登録日
2018年4月18日
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