2024.10.28市立図書館
せなけいこさんの訃報を聞いて、子らが幼い頃に気に入っていた作品をみつけて借りてきた(家の赤ちゃん絵本はだいたい実家に預けてあって手元にないので)。
「おかあさんのつくった絵本」というキャッチコピーで売られていた「いやだいやだの絵本」セットと「あーんあーんの絵本」セット、私が子どもの頃うちにあったのは「いやだいやだ」セットのほうだけだった。そのなかでは「もじゃもじゃ」が好きだった。「あーんあーん」セットの方はこどもが生まれてからやっとであった。こっちのほうが不条理度というかホラー度がすごいと思ったが、それがまた子どもをひきつけるらしく、ネコ好きということも手伝ってか、わがやの娘たちにはこの「ふうせんねこ」と「きれいなはこ」がお気に入りだった。
このお話は「いやだいやだ」の別バージョンのような作品で、なんでもいやだとわがまま放題ふくれているねこがどんどんふくらんでついには風船のようにお空に飛んでってしまい、最後の場面では夜空をバックに猫のシルエットがあって「かあさんやねでよんでいる」という、「そしたらるるちゃんはどうするの?」で結ぶ「いやだいやだ」よりよっぽど怖い展開。だけど、リズミカルな語り口でけっこうたのしく読めてしまうのがふしぎな作品だった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
絵本・児童書
- 感想投稿日 : 2024年10月28日
- 読了日 : 2024年10月28日
- 本棚登録日 : 2024年10月28日
みんなの感想をみる