これまで文芸誌を買って読む習慣はなかったのだけれど、おもしろそうな特集にひかれて一冊買ったら、次の号も、次の号も、でこのところついつい買ってしまっている「文藝」(←別冊のほうはけっこう気軽に買っちゃうんだけど)。今回も「覚醒するシスターフッド」+「非常時の日常」という2大特集は気になるし、宇佐見りん「推し、燃ゆ」が、推し活にハマる次女におもしろいかも?(わたしもちょっと読んでみたい)ということで。
推しは背骨だと言い切る「推し、燃ゆ」、推し色が同じブルーの次女を重ねずにはいられず…。高校生の主人公と仲良しの子の通学途中やスマホを介しての会話(必要最低限という感じ)が、まんま娘たちの会話を聞くようでもあった。かんじんの次女は推し活と高校(部活)でいっぱいいっぱいの日々で手に取る暇もなさそうだけれど、夫や長女は興味深く読んだらしい。
シスターフッド文学といえば、長女にとってはなんといっても『ののはな通信』とのこと。それもいいね、と共感しつつ、わたしの場合は『幻の朱い実』や『ピエタ』かな…
ふだんバイオレンスものやアクションはあまり好んで読まないけれど、特集に寄せた書き下ろし中編、王谷晶「ババヤガの夜」は壮絶おもしろかった。守り人シリーズのバルサのをさらに無敵にした感じの主人公すごかった。
追記:
ネッ友さんにすすめられたといって高1次女がようやく「文藝」を手に取り読み始めたが、一行目からいきなりつらすぎる、とのこと。細かいところまでリアルでわかりすぎて感情入っちゃってたいへんそう。
読書状況:いま読んでる
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雑誌
- 感想投稿日 : 2020年7月18日
- 本棚登録日 : 2020年7月18日
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