注文の多い料理店 (角川文庫クラシックス)

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本棚登録 : 658
レビュー : 66
著者 :
朔夏さん  未設定  読み終わった 

“これらのちいさなものがたりの幾きれかが、おしまい、あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、どんなにねがうかわかりません。”


宮沢賢治の童話集「注文の多い料理店」。賢治は小学生の頃から大好きでよく読んでいましたが、やはり圧巻です。
高校生になって久しぶりに読みましたが、賢治の世界観にすぐ引き込まれてしまいました。
こちらの本はほとんど賢治が出版した童話集「注文の多い料理店」を再現していて、かなり凝っているなという印象を受けました。
表題作「注文の多い料理店」を筆頭に、
・「どんぐりと山猫」
・「狼森と笊森、盗森」
・「烏の北斗七星」
・「水仙月の四日」
・「山男の四月」
・「かしわばやしの夜」
・「月夜のでんしんばしら」
・「鹿踊りのはじまり」
といった9編の童話から成っており、私の一番のお気に入りは「烏の北斗七星」です。
とは言っても、どれも動物・植物・自然・電信柱などといった私たちの身近にあるような物を題材としているので、親しみやすく読みやすいと思います。
何と言っても賢治の童話は読んでいて心が洗われる気分になります。
童話とは言っても大人から子供まで幅広く楽しめると思います。更に面白いのは、読む年齢によって考える事・感じる事が全く違うのも面白いです。いつ読んでも新鮮で新しい発見があります。

また、童話を読み終わったら是非小倉豊文さんの解説を読んで頂きたいです。賢治への理解も深められますし、何より同氏の賢治に対する熱意がひしひしと伝わってきます。
隅から隅まで楽しめる本となっていると思います。

レビュー投稿日
2015年11月30日
読了日
2015年11月28日
本棚登録日
2015年11月28日
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