ラストに向けて涙がこぼれっぱなしだった。
独りの女の子が、泣きじゃくっていた女の子が立ち上がり拳を握りしめ涙を拭って顔をあげ、再び歌い始めるまでの物語。
新しい自分に翻弄されながらも「自分」を取り戻してゆく。
インターネットの世界は、今や現実と地続きと言っても過言ではないと感じている。
わたしはどこにも顔を出していない。
素顔をインターネットの世界に流すなど怖くて出来ない。
それは自分の手を離れてどこへ流されてしまうのかわからない、どれほどの大きさになってしまうのかわからないからだ。
その中で素顔を明らかにしてひとりの人の元へ走ることを決めた鈴はすごい。
「すごい」なんて言葉では相応しくないほどに。
全ては最初にこめられていたのだ。
あの、『U』からのメッセージに。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2021年7月
- 感想投稿日 : 2021年7月26日
- 読了日 : 2021年7月26日
- 本棚登録日 : 2021年7月22日
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