久しぶりの小池真理子さんの小説。すごく良かった。読者をハラハラさせて世界に引き込んでくれるのは、さすが元ミステリー作家。そこに、小池さんにしか書けない、暗く、深い、女の愛が出現する。出て来る人はみんな、色気とは程遠いような人なのに、全員がすごく色っぽい。子宮(無花果)にくるまれているような、深い気持ちになった。こういう小説が書ける人ってなかなかいないと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
なかなかしんみり
- 感想投稿日 : 2017年3月1日
- 読了日 : 2017年3月1日
- 本棚登録日 : 2017年2月24日
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