【ネタばれ感想注意】
とっても面白かったです!
読む前はあらすじから結構シリアスで重い話を予想してたのですが、ヒーローが予想に反して残念ヒーローだった事から楽しく読めた作品でした。
『心配性』というよりは、『過保護』ヒーローでした。
イラストのイメージから最初、ヒロインはツンデレ娘を予想してたのですが、実際は恋愛未経験で自分の容姿に自信が持てない乙女のヒロインが可愛くて、読みながら好感が持てました。
また、ヒーローの方も戦う事しか知らない戦馬鹿で、ヒロインと親しくなりたいけど方法が分からずに陰ながら護衛してるつもりが、ただのストーカーになっていたという残念さが楽しかったです(笑)。
ヒロインに水を掛けられた時から既に一目惚れだったという事で、ヒーローの気持ちが分かってから最初の方を読み返すと更に楽しさ倍増でニヨニヨ出来ます。
ストーリーは面白かったのですが、TL小説の華でもあるHシーンの表現はどちらかというとあっさり目のように感じました。
あとからHシーンの詳細を思い浮かべようとしても印象が薄いのか、ほとんど思い出せません。
騎乗位のシーンでもヒロインの胸が大きいという設定なのに、胸が揺れる等の描写は一切ありません。(変なこだわりですみません)
しかし、ヒロインの父親が怪我をしたらしいと誤報した騎士は、色々な意味で大丈夫なのかと思いました…。
まあ、そういう展開でもなければヒロインが屋敷の外に出て殺人犯と対峙するというシチュエーションにはならないのでしょうが、何だかなーと思いました。(^_^;)
ヒーローにもソーニャらしい「歪んだ愛」の片鱗が垣間見えますが、人を好きになれば誰しも持っている欠片だと思うので、ヒーローにそこ迄歪みは感じませんでした。
とはいえ、彼も殺人犯に近い人種である事は分かるので、大切なものが手の中にあるかどうか、生き方次第で変わるそのギリギリの境界が面白いとは思います。
あと、どうでも良い事だとは思いますが、個人的に気になったのは登場人物達の年齢が一切記されてないので、ヒロインは17、8歳くらいかな…とか、ヒーローは20代後半くらいかな、とか勝手に妄想しながら読みました。
- 感想投稿日 : 2015年12月27日
- 読了日 : 2015年12月27日
- 本棚登録日 : 2015年12月27日
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