人が人を裁くということ (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店 (2011年2月19日発売)
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本棚登録 : 397
感想 : 41
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裁判員裁判の話かと思ったら、最終章はかなり哲学的なテーマに切り込んでいるのでよくみたらこの筆者は法律家ではないのでしたのね。パラドックスに満ち溢れた司法というものを垣間見た。いかに自白がつくられるかという部分は恐ろしくも感じた。犯罪はなくならない。犯罪のない社会はすっかり煮詰まって進歩もなく同じ考えで同じ価値観の同じ顔をした人間がうろつくだけの社会と同じ、というところにもなるほどなーと思うところがあった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: お勉強本
感想投稿日 : 2012年3月23日
読了日 : 2012年3月23日
本棚登録日 : 2012年3月23日

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